後期ファイナルレポート by Tsugumi

1.ここまで

まず秋学期のゼミ活動では主に論文選びからレジュメ作成、発表までを行った。この秋学期で自分自身のレジュメ作成と発表、友達の発表を通して感じたことがあった。それは論文選びの重要性とレジsュメ作成・発表方法における個性の表れ方である。論文選びの重要性に関して、私は「化粧品メーカーのグローバルブランド戦略」という論文を選んだ。この論文を選んだ当時の私は、日本と海外の化粧品メーカーならではの戦略や特色を比較した上で、ジェンダーや社会での女性像について考えてみたかったのだが上手くいかなかった。これは論文選びが若干ズレてしまっていたことが原因だと考えていて、どちらかというと化粧品メーカーの定義や言葉の説明と言った部分が多かった。他のにも私と同じように化粧品に関連するテーマを取り扱っている人がいたのだが、中でも「化粧品広告の日米比較一広告の変遷からみる化粧品広告のジェンダーフリー化」という論文を選んでいる人がいて、私が理想としていた論文とかなりマッチしていた。このような論文があったにも関わらず、探せなかったことは残念だがここで、今後自分の研究テーマや興味に関連する論文を選ぶことがどれだけ重要で、そこから研究の進展や理解を深めることができるということを初めて知ることができたのは良い経験だったと考える。また友達の様々な分野の発表を聞いて、性の多様性や、女性に対する考え方の変化等の時代背景から生まれた、発信者側の意図を汲み取り、自分で考えてみたり調べてみる事の面白さを知ることができた。そしてメディア×英語×CDSをめぐって、自分の興味や理解は変わったと考える。私の前期ファイナルレポートの一部に、「私はこれらの媒体(XやInstagram)を疑いの目を持たずに信用して利用している」と書いていたのだが、その時の私から今の私は大きく変化したと考えるためである。というのも一年間を通して批判的談話分析を学び、普段誰も気にしないような何気なく目にしているものだったり、当たり前だと思われがちなお菓子のパッケージや、SNS・映画の字幕等には発信者側の想いやメッセージ性が数多く込められていることを知ったからだ。現代のSNS社会を生きる身として、メディアに対して注意深く、更に理解を深める必要があることを学ぶことができた。

2.これから

現時点で、私にとって批判的談話研究とは、時代・社会的背景を踏まえた上で言葉を一人一人が自由に捉えることができて、言葉に込められた意味が一つには収まらない場合もあり、メッセージを理解するための手段だと考える。 一年間の批判的談話研究の学びを通じて、普段目にするものや使っている媒体の言葉や論文を分析してみて、1年前は批判的談話研究という言葉をはじめて知った私が、実際に批判的談話研究を行い、人前で発表し、批判的談話研究を日常生活で身近なものだという認識にまですることができた。これは私の中でとても大きな変化であったと感じている。批判的談話研究を比較的身近に感じられるようになった今だからこそ、以前までは目も向けなかったような領域にも目を向けて関心を持ち、言葉の意図を注意深く聞いたり、真意をより深く考えて生活することを大切にしたいと感じることができた。私が生きる上で大切にしている人とのコミュニケーションや会話をより深く理解する手助けをしてくれる批判的談話研究は、これからの私の生活に必要不可欠となった存在だと捉えている。最終的に、これまでの太田ゼミ通じてお菓子のパッケージや論文の分析、友達の発表を聞いた上でより深く多くの言語の意味を理解することができた。卒業レポートでは、秋学期のゼミ活動内で私が取り上げた論文の「化粧品メーカーのグローバルブランド戦略」とはまた別の論文を一から探したいと考えている。その際は、今回論文選びでしてしまった若干のテーマのズレと同じことが起こらないようにしっかりと自分の興味・研究テーマに合ったものを見つけられたらと考えている。そのためには、今まで「好きなこと」にずっとこだわっていて「化粧品」に関連したテーマを取り扱いたくてずっと探していたのだが、もともと世界の性への認識の違いや多様性、メディアのテロップにも興味があるのでそちらにも目を向けて自分の中で選択肢を増やしたいと考える。

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参考文献(Google scholarから検索)

① 東アジアにおける女性の「社会進出」の比較

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoffamilysociology1989/5/5/5_5_31/_pdf/-char/ja

この文献はジェンダーの社会学として東アジアの女性の「社会進出」の比較をされている。東アジアに限定して比較されているので日本、韓国、中国など近い国の社会体制なども知れるだろうと考え、アジア人の身としては興味深かった。

② 男性の化粧は受け入れられるのか

https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi/54/4/54_332/_pdf/-char/ja

この文献はジェンダーの社会学として東アジアの女性の「社会進出」の比較をされている。東アジアに限定して比較されているので日本、韓国、中国など近い国の社会体制なども知れるだろうと考え、アジア人の身としては興味深かった。

③ ディズニー映画『リトル・マーメイド』とジブリ映画『崖の上のポニョ』におけるジェンダー表象の比較研究

http://www.gsfl.kanagawa-u.ac.jp/research/publications/img/vol_24/vol24_01.pdf

物語のヒロインについて比較されていて分かりやすそうだと感じたのと、日本と海外を代表するような有名な作品であったため研究しやすいと考えた。

④ 名誉なランキングの背景にある格差

https://core.ac.uk/download/pdf/288468727.pdf

世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表する世界男女格差指数ランキングをもとに考察されている。教職課程を履修している身として知っておきたいと感じた。

⑤ 韓国におけるジェンダーエンパワメント: 海外援助への教訓

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jids/22/2/22_17/_pdf/-char/ja

韓国の国家的役割やジェンダーについて書かれている。小学生の頃から韓国に興味を持っていて、現在は韓国のKーPOPアイドルや女優が活躍してきている中、昔はどうだったのか気になった。

3. なんちゃって卒レポ

Title(題名)

化粧品メーカーのグローバルブランド戦略

Introduction(問題意識)

化粧品メーカーのグローバルブランドの戦略や方向性とはどのようなものか。

Literature Review (先行研究)

化粧品産業における日本市場。

Methodology(分析方法)

世界経済の大部分の富である日本,北米,欧州の3地域の世界的化粧品産業の立ち位置。

Data Analysis(データ分析)

消費者が抱くブランドイメージ。化粧品メーカーのコンセプトメイキングによる知覚品質の創造。世界の差別化戦略。

Conclusion(結論)

ブランドが消費者との強い結びつきを築くためには、製品のマーケティング戦略を展開することがとても重要視されている。

team nana

Welcome to Prof. Nana's website! Take a look at how my students and I are studying/partying together at Seisen University!  清泉女子大学・太田奈名子研究室へようこそ。私の学生たちの学びの軌跡をぜひご覧ください。