大学三年生のゼミを終えて by Riko

1.ここまで

 秋学期のゼミで面白かった事は、興味がある文献を探して一つ選び、その文献をゼミのクラスメイトに向けて発表した事である。この発表はただ発表しただけではなく自分で文献の内容をまとめ、レジュメを作成した。レジュメを作成した際に、内容の理解が高まる事に加えて、どのように作るのが良いのかなども学ぶことができた。特にレジュメを作成する際には大事な事は口頭で説明を行う事、文献を書いた人の意見なのか、それとも自分自身の意見なのかを混ぜずに分けて書くという事が大切であると知った。実際に発表を行ってみて、自分の声の音量や話すスピードなど基本的な事はできていたが、レジュメを初めて作成したためクラスメイト全員が理解できる分かりやすいレジュメを作成できなかったと感じた。また、他のクラスメイトの発表を聞いて得たものが沢山あった。得たものの中で、レジュメを作成する際には相手に興味を持ってもらうために穴埋めの形式を入れると良いという事を知り、レジュメを作成には必ず実行しようと決めた。ゼミの活動の中でレジュメを作成して発表するという事ができてとても良かった。レジュメを作成するという不安がなくなったし、クラスメイトの皆もゼミでこのような発表の機会があって良かったと思っているだろうと発表を聞いていて感じた。また、発表を聞いたうえで人それぞれ違う考え方が沢山あって、自分自身の考え方というものは大切にするべきであると感じ、同時に自分・クラスメイトに対して「自信はないかもしれないが、自分なりに考える力はちゃんとある」という側面を発見した。

 メディア×英語×CDSをめぐって、自分の興味や理解は変わった。メディアに対しても英語そのものに対しても、そしてCDSに対しても興味が高まった。メディア×英語×CDSを学んだ事によって、映画を観る際に出てくる字幕、街中にある広告などに積極的に目を向けるようになった。また、女性は英語で踊るの授業で渡辺直美のYouTubeの動画を見た際に、YouTubeの動画一つで沢山の分析ができる事を学んだため、YouTubeの動画を見る時に言語分析を自然としている時がある。それぐらいメディア×英語×CDSに対してとても興味がある。


2.これから

 現時点で、私にとって批判的談話研究とは「日常で飛び交っている何気ない会話や言語、身近にある広告や物に書かれている言語を自分なりに研究するものである」と考えている。前期で書いたファイナルレポートには「批判的談話研究とは、誰かに伝えたいメッセージの中で何かしらの問題や気になる点があった時に、それらの解決の糸口を見つけることができるものである」と述べており、前期の時点では正直、批判的談話研究とは何かという事が分からなかった。前期の授業に加えて後期に受けたゼミ、そして太田先生の授業の1つである英語学演習1bの授業で様々な視点から映画や動画の分析を行った事、そして気になる論文を読んだことによって自分にとって、批判的談話研究とは何かという事に対しての答えを出すことができた。

 前期と後期で論文を読む作業、お菓子のパッケージやお店のメニューの分析、そしてラジオの相談の分析などを行ったうえで、私はお菓子のパッケージの分析とYouTubeの動画の分析がとても楽しく、とても興味があり、卒業レポートの際にもそのどちらかについてやりたいと考えている。そのためこれからは自分の好きなお菓子を使用して様々な視点から分析をしたり、YouTubeの動画を見て談話研究を行いたい。また、ただ分析をするだけではなく、他の論文と比較しながら分析をし、考えを述べていきたい。

 これから考えていきたいことを述べたうえで、読んでみたい文献6つを参考文献としてリストアップする。これらを読んで自分の卒業レポートへのヒントを得たい。


参考文献

1つ目は、幼児を持つ母親の食のリスクの考え方などについて分析している「田中・坂本・森・中島(2017)」である。この論文は、幼児を持つ母親に対してインターネットで質問調査を行い、母親が食について適切な知識を持っているのか、食のリスクに対する認識はできているのかを分析している。

この文献では幼児を持つ母親というターゲットに絞って考えていて、私もターゲットを絞って食のリスクについて考察したいと思っていた。

田中惠子・坂本裕子・森美奈子・中島千惠「幼児を持つ母親の食のリスクの考え方,知識,意識および行動」『日本公衆衛生雑誌』{64巻}通号9, 2017.9, p. 567-576


2つ目は、ギフトパッケージデザインについて分析を行っている「辻井・佐藤(2016)」である。この論文は、コミュニケーションの役割を持つギフトを分析の対象とし、8つ違うデザインのパッケージが描かれたサンプルを作り、被験者に3つを選んでもらって点数をつけてもらうという実験、そしてそれに対する考察をしている。

私は前期のゼミの授業でお菓子の分析を行った際に、パッケージの分析をするという事が好きであると心から感じた。そのためこの論文を読んだときに自分の興味がある分析である事、似たような分析を行ってみたいと思ったため自分の興味関心に近いと感じた。

辻井温子・佐藤弘喜「ギフトパッケージデザインの印象に関する研究」『日本デザイン学会研究発表大会概要集』2016.6, p.94-95


3つ目は、缶コーヒーのパッケージデザインの分析を行っている「蘇・崔・小山・日比野(2009)」である。この論文は、缶コーヒーのパッケージごとにタイプ分けを行い、そのデザインが消費者にどの様な影響を与えているのかを考察している。

 上記にも挙げた通りパッケージデザインの分析にとても興味があるので、様々な缶コーヒーのパッケージデザインが消費者をどのように影響を与えているかという分析を見てとても興味があり、私が好きな商品で分析した際どのような結果になるのかと気になった。

蘇文宰・崔庭瑞・小山慎一・日比野 治雄「パッケージのデザインエレメントが消費者の視覚的注意に及ぼす影響 -缶コーヒーのパッケージに対する眼球運動による分析-」『日本感性工学会論文誌』 {8巻}通号2, 2009.1, p. 407-417


4つ目は、パッケージデザインの変化についての分析を行っている「渡辺(1970)」である。この論文は、環境問題合わせて変化しているパッケージデザインやパッケージデザインを作成している人の苦労を述べている。

 SDGsへの取り組みや活動が今沢山行われているので、その取り組みがされる前と後のパッケージデザインの変化についてとても興味があり、気になった。

渡辺雄「パッケージデザイン・今後」『日本釀造協會雜誌』{65巻}通号7, 1970.7, p. 545-546


5つ目は、インスタグラム運用について分析をしている「野月・西口(2022)」である。この論文は、個人喫茶店のインスタグラムのフォロワー、顧客を増やすためにインスタグラム上でどの様な投稿をしているのかを分析している。

 私はゼミの論文紹介の発表でインスタグラムに関する論文に触れた。その際にインスタグラム一つで分析をできる面白さを知ったため、この論文に興味がある。

野月開斗・西口純代「個人喫茶店における顧客獲得のためのインスタグラム運用」『第84回全国大会講演論文集』{2022巻}通号1, 2022.2, p.447 - 448


6つ目は、YouTubeの動画を閲覧する際に出て来る広告についての分析を行っている「遠藤・加藤(2022)」である。この論文は、YouTubeの動画を閲覧する際に出て来る広告は動画の始め、中間、終わり、どの位置が1番印象に残るのかという分析を行っている。

私はYouTubeが好きで、この論文を読んだときに1番惹かれた文献であり、卒業レポートに何かしらの形で繋げたいと思った。また、過去にYouTubeの広告を見て商品を購入する人は多いのだろうかという疑問を持ったことがあったので、自分の興味関心にとても近い。

遠藤茉樹・加藤拓巳「YouTubeにおける動画広告挿入のタイミングによる記憶と購入意向への影響」『マーケティングレビュー』{3巻}通号1, 2022.2, p. 28-36


3. なんちゃって卒レポ

Title(題名)

YouTubeの視聴者に与える広告の影響

Introduction(問題意識)

YouTubeを閲覧する際に広告が出てくるが、広告によってYouTubeの視聴者にどの様な影響を与えているのかを明らかにする。

Literature Review (先行研究)

 先行研究として、以下の1つが挙げられる。

遠藤・加藤(2022)によれば、YouTubeの広告は動画の始まりと終わりに比べて、動画の途中に出てくる広告が一番印象に残るという結果を示している。

Methodology(分析方法)

 大学生を対象とし、「YouTubeの広告は最後まで見るか?見ないか?」「広告を見てどう思うか?広告を見て商品を買ったり何か行動に移したことはあるか?」という質問でアンケート調査を行う。

Data Analysis(データ分析)

 アンケート調査の結果、広告を最後まで見た事があると答えた人が○○人、見た事がないと答えた人が○○人であった。また、広告を見て商品を買ったり何か行動に移したことはあると答えた人は○○人であった。

Conclusion(結論)

 YouTubeの広告を見て良い影響を受けている人が予想以上いることが分かり、今後のYouTubeの広告の変化に期待が高まった。

(1968字)

team nana

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