今学期のまとめ by Moa

1.はじめに

まず、太田ゼミに入りたいと思ったのは、メディアに興味があったことが理由の一つである。卒業レポートもメディアに関する内容、特にマスメディアについて論文を書きたいと考えていた。また、批判的談話分析という言葉は初めて聞いたが、談話とメディアを合わせて学ぶことが楽しそうだと思ったからである。メディアにおいて、日本と英語で違う点などがあるのか、英語圏のメディアの伝え方なども学びたいと思っていたため、太田ゼミを希望した。加えて、他のゼミでは、主に英語を使った授業が多く扱われている印象を持ったが、このゼミでは、英語よりメディアや談話について学ぶことができると考えたからである。

実際、この授業に対して、抱いた印象だが、談話分析についてとても興味を持った。毎回の授業で先生が持ってきた題材や文献から自分たちで言葉や談話の分析をして、自分と同じ考えの意見や、自分が思いつかなかった意見を共有し合い、様々な分析ができた。お菓子のパッケージでは、日本と英語圏についても分析ができたため、談話分析について学ぶことができた。私自身、メディアは、ニュースなどのマスメディアのイメージが強かったため、実際に行った授業とは異なったが、メディアから談話分析をすることで、その文献が何を言いたいのか、何を伝えたいのかがわかり、メディアについてより興味を持つことができた。それにより、この授業に対して、メディアから談話分析、研究をし、それぞれの分析の仕方などの違いからその文献をより理解する印象が残った。

2.ゼミで面白かったこと、初めて知ったこと

この授業では、まず批判的談話分析について学ぶことができた。そもそも批判的談話研究という言葉を聞いたことがなかったため、ゼミで初めて学ぶことができよかった。しかし、まだ批判的談話分析が何かというとはっきりとは理解できていない。授業では、様々な分析の中で、お菓子のパッケージ分析が面白く感じ、印象に残っている。理由として、まず、自分の好きなお菓子を授業で扱うことができたことである。私はブルボンのアルフォートの分析を行った。そこで同じゼミ生も、アルフォートの分析を行う子がいたが、同じものを分析していても、全く違う意見になることや、自分が見つけられなかった分析ができていて、興味深く感じた。加えて、様々な種類のお菓子の分析で一番印象に残っているものがある。それは、なぜ日本のお菓子に英語の文字が記載されているのかという観点から考えた分析である。パッケージに英語が書かれている理由として、パッケージ裏には、原材料名が記載されているが、そこに、その原材料が海外から来ていることがわかり、日本の製品だけでお菓子を作っていることではないことを、パッケージから伝えているという分析があった。英語がパッケージに記載されている理由にこういった分析ができることは自分では思いつかないことであったため、とても印象に残っている。このように、同じ題材でも、意見や考えが異なるため、分析を共有し合える授業がとても勉強になり、面白かったと印象に残っている。また、自分が書いたアルフォートのパッケージの分析を沢山の参考文献から様々な視点でパッケージを見ることができ、納得のいく分析が自分でできたため、とても楽しく批判的談話研究ができたと感じる。

 次に、初めて知ったことは多くあった。批判的談話研究についてはもちろん、授業内で紹介されたブグログというアプリや、普段から活用できるアプリやサイトを多く知ることができ、他の授業の課題でも上手く活用することができた。

3.これから

 現時点で、私にとっての批判的談話研究とは、正直、はっきりとは理解できていないのだが、その言語が持ち出した一つ一つの言葉が相手にどう伝わり、どのような意味をもたらすのかを研究するものであると考える。一つのメディアの中で、相手にどんな影響をもたらすのかは、そのメディア内の言葉一つ一つであると考える。そのため、一つの言葉や言い方、また繰り返し使われる言語、接続詞から談話分析をすることによって、批判的な談話研究ができると考える。また、メディアで取り上げられる談話を批判的に考えることで、様々な視点からそのメディアが伝えたいものを分析し、それが、社会問題、差別や男女間の平等や、文化を考えることができる。その談話分析を行うことで、メディアが伝えたいことや価値を生み出すことができると考える。批判的という点では、まだ理解を深めることができていないが、談話研究をすることによって、メディアの何を理解し、研究することができるのかをこれから考えていきたい。加えて、談話の中の言語によって人それぞれがとらえられる意味の研究や批判的にメディアを見たとき、どういった談話がされているのかをこれからして研究していきたい。

参考文献

① 玉木博章、メディアとしてのAKB48の歌詞の解釈に関する研究 -共感という心理的メカニズムと子ども若者の対人意識に着目して、〈gendai144-04tamaki.pdf (816.17KB) 〉(2022/07/16) 説明;メディアが伝えるAKB48の歌詞を心理的に研究する文献

② 酒井俊行、黒い羊と白い羊;2つの表現者を範例として、<file:///C:/Users/moa08/Downloads/32_11.pdf> (2022/07/16)、説明;2つの表現者を聖書やアイドルの楽曲と結び付けて分析している

③ 後藤 康志, 丸山 裕輔、メディアに対する批判的思考を育成する教材パッケージの開発、https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/33/Suppl./33_KJ00005927784/_pdf/-char/ja (2022/07/16)、説明;小学生を対象にメディアを批判的にみたときの思考を分析している。

④ 村木伊織、アイドルコンテンツをきっかけとしたツーリズムに関する一考察、<https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/49170/1/Sau8_008.pdf>、

(2022/07/16)、説明;アイドルについての分析とその存在により消費される情報内容を分析している。

⑤ 植田康孝、アイドル・エンタテインメント概説(3) ~アイドルを「推す」「担」行為に見る「ファンダム」~、<file:///C:/Users/moa08/Downloads/DK2019-10.pdf>、

(2022/07/16)、説明;エンターテインメントとファンの関係性をマーケティングやファンの心理から分析している

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