今学期を振り返って by Meimu
1. はじめに
今学期の授業では、主に自分の卒論のテーマに合う文献を探してそれについて発表するという内容であった。前期でも文献を探したことが少しあったが、その頃はまだテーマが定まっていなかったので、どのようなキーワードで探すといいのか、何の文献について調べたいのかわからず苦戦していた。しかし、今学期でテーマを決めたため以前よりかは上手く調べられるようになった。今回、私は日米の化粧品広告の比較について発表した。使用した文献は、情報量が多く様々な観点から広告を細かく分析していたため自分が論文を書くうえでとても役立つだろう。情報が多い分、各章をどのように要約したらいいか大変だったし、専門的な言葉など普段は聞き慣れないものが多くあり、それをどう解説したら聞き手が理解しやすいか考えることも難しかった。そのため、少しでもわかりやすいレジュメを作ろうと自分で読み直すだけではなく、数人の友人に確認してもらいアドバイスをしてもらった。こうすることで、自分では気づかなかった改善点やもう少し詳しく解説する必要がある部分など知ることができたのでこの作業は、卒論を書くときでも忘れずにやりたい。他の子の発表を聞いたことで発見したことも沢山ある。自分では見つけられなかったが卒論のテーマに合いそうな論文を知ることができたり、要約の仕方や表などの重要さなどを学べた。今回、周りの発表を聞いて吸収したことを良い卒論を書くために今後活かしていきたい。
2. これから
現時点で、私にとって批判的談話研究とは、ある言葉から社会的背景や感情、伝えたいメッセージが何かを読み解くものだと考えた。授業で、お菓子のパッケージデザインを分析したことがある。なぜこの商品名にしたのか、そのお菓子や企業の歴史などを調べながら分析していくことで今までは考えることがなかった企業側からのメッセージを少しは理解することができたのではないだろうか。また、ラジオ研究を行ったときも聞こえてくる内容を文に起こすことで特徴があることに気がつくことができた。例えば、同じような言葉が繰り返されているときは、特に聞き手に伝えたい、共感してもらいたいなどという意思、または不安な気持ちが表れているということが確認できた。このように言葉からメッセージや感情を読み説くことは、卒論で広告の分析研究をする際も役立つことだと思うので上手く活用していきたい。
私がこれから読んでみたい文献は、臧薇(2014)である。この文献は、日中米の化粧品広告を時代背景や言葉などあらゆる観点から比較したものである。これはゼミの発表で使用した文献だが見つけてからまだしっかりと内容を読み込めていないため、この長期休暇中に読んで再び内容をまとめたい。大貫莉緒奈(2021)は、今回の発表で他の子が紹介していた文献だ。この文献では、20世紀と21世紀の日本とアメリカの化粧品広告を比較している。文化的特徴やジェンダーフリー化についても触れているため読んでみたい。そして高畑哲男(2015)も先輩の論文で紹介されていたものだ。この文献は、英文広告で使用されている形容詞に関して述べられている。商品の魅力を伝え、売り上げを伸ばすことを目的とする広告ではどのような形容詞がよく使われているのか気になる。さらに第2次大戦期のアメリカの化粧品広告における女性表象について論文を書いている板橋晶子(2009)も読んでみたい。今回の発表で用いた文献を読んでいる際、日本とアメリカの化粧文化やその歴史についても調べたいと思った。自分のテーマとは少し異なるが時代背景を知ることができるのではないだろうか。また同様な理由で女性の化粧行為の形成と文化移行による変容について書いていて、社会・文化的影響についての分析をした木戸彩恵(2011)を読みたいと考えている。今、見つけている文献は大体が少し前のもので、SNSの普及などここ数年で化粧に対する考え方や流行が変化しやすくなってきたため、最近書かれた文献がないか探したい。
参考文献
臧薇「日中米雑誌化粧品広告ディスコースの対照研究」『九州大学学術情報リポジトリ』九州大学,2014
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1470510/scs0236.pdf
大貫莉緒奈『化粧品広告の日米比較 ―広告の変遷からみる化粧品広告のジェンダーフリー化―』専修大学,2021
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0622/seminar/2021/pdfs/onuki.pdf
高畑哲男「化粧品英文広告の形容詞」『作大論集』作新学院大学,2015
file:///C:/Users/memu-/Downloads/SDR50004.pdf
板橋晶子「戦時下における化粧と「女らしさ」──第二次大戦期アメリカの化粧品広告が描いた女性像──」『ジェンダー史学』ジェンダー史学会,2009
https://www.jstage.jst.go.jp/article/genderhistory/5/0/5_0_81/_pdf/-char/ja
木戸彩恵「日米での日本人女子大学生の化粧行為の形成と変容―文化の影響の視点から」『質的心理学研究』日本質的心理学会,2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqp/10/1/10_79/_pdf/-char/ja
3. なんちゃって卒レポ
Title(題名)
→「ブランド広告における日英比較」
Introduction(問題意識)
→日本とアメリカのブランド広告にはどのような特徴や違いがあり、そこからどのような効果がみられるのか分析する。また、そこからどのような工夫をしたらさらに商品の販売促進に繋がる広告ができるのかを考察したい。
Literature Review (先行研究)
→ 日中米雑誌化粧品広告ディスコースの対照研究 / 臧薇
上記の文献と他の文献(まだ探している最中)を参考にしたい。
Methodology(分析方法)
→日本とアメリカの広告(動画や雑誌、SNS)を比較する。
必要であればアンケートを実施。
Data Analysis(データ分析)
→文献、上記を参考(もしアンケートを取るならその結果も取り入れる)
Conclusion(結論)
→・分析から発見した各国の広告の特徴などで異なる点や効果。
・研究する前と後で自分の考えなどがどのように変化したか。
・問題意識でも述べたように、どのような工夫をしたらさらに販売促進に繋がる広告ができるのか。
(参考文献除いて2027字)
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