今学期ゼミのまとめ by Ayaka
1.ここまで
私は今学期のゼミで、自分が興味のあるファッション、メディア、ジェンダーに関する論文を通して多くのことを学んだ。まず、女性の地位向上には依然として課題が存在し、メディアが与える影響が非常に大きいことを改めて認識した。論文を読むことで、社会的な問題に対する私たちの意識と関与が重要であることを感じた。またジェンダーの変化を捉える一方で、個人の多様性や異なる文化背景も考慮に入れるべきであると考えた。単純な解決策ではなく、多様な視点や意見を組み合わせながら、より包括的なアプローチを取る必要があると感じた。また、翻訳についても興味深い考察があった。人によって翻訳が捉えられる方法は異なるため、非常に複雑で奥深いものであることを理解した。そして言葉の意味やニュアンスを正確に伝えるだけでなく、文化や背景を考える必要があることも知ることができた。さらに、似ているテーマについて他の人の発表を聞いて、女性表現やジェンダー問題がどれほど難しいものであるかを実感した。今学期のゼミで自分の視野を広げ、より深い思考を促すことができた。ジェンダーやメディアの問題に取り組む上での認識や洞察を深めることができてとても面白かった。今後もさらに学びを積み重ね、メディアを通じて言葉が与える影響や社会的な課題への関心を継続していきたいと考える。
2.これから
現時点で私にとって批判的談話研究とは、言葉の背後にある思考や感情を探求することである。表現される言葉は、しばしば意味や意図を超えた情報を含んでいる。そのため、批判的な視点から言葉を分析し、何を伝えたいのかということや、社会や文化との関連性を探り出すことが重要であると考える。私はこれから映画や雑誌、SNSなどのメディアを通じて、海外と日本の女性のあり方や理想像の違いについて考えていきたいと思っている。この一年間ゼミでラジオの相談内容や、渡辺直美のメイク動画、日米の女性の子育ての比較を分析したことから、ジェンダーについて興味を持った。現代社会において、メディアは私たちの意識形成に大きな役割を果たしている。映画や雑誌、テレビなど、さまざまな形式で女性が描かれ、そのあり方や理想像が表現されている。しかし、これらの表現は必ずしも真実の反映ではない。メディアは編集や演出によって情報を操作し、特定のイメージやステレオタイプを強調することもある。海外のメディアには独自の文化や価値観が反映されており、それらを理解することで異なる視点を持つことができる。また、日本のメディアと比較することで、異質な描写や社会の受容度の違いを見つけることができると考える。このような研究を通じて、女性の存在や役割に対する偏見がどのように作用しているのか、そしてメディアによって形成される女性像を客観的に分析し、多様性と包括性を重視した表現を考えていきたい。
参考文献
1.阿部修、澤緋奈子、前川愛歩「時代による女性表現の変化―映画のリメイク作品の字幕比較―」論文集 / 金沢大学人間社会学域経済学類社会言語学演習 [編]巻 15, 2020-03-20, p. 1-17,
近年シネマ産業で話題となっている反女性差別に関する変化を確認することを目的にしている。ジェンダーの変化に興味があり、映画というメディアを通じてその変化を探求したい。
2.板橋 晶子「戦時下における化粧と「女らしさ」─第二次大戦期アメリカの化粧品広告が描いた女性像─」2009 年 5 巻 p. 81-93
化粧品広告における女性表象を分析し、「女性」が化粧品という商品と広告を通してどのように描かれ、それが当時のアメリカ社会における女性の役割と性のあり方に関する、いかなる価値観を反映していたのかを検証している。戦争時の社会的状況や文化の変化によって女性の役割がどう変容していったか、また化粧品広告が当時の女性像と社会的価値観にどのように関わっていたか興味を持った。
3.藤村久美子、伊藤めぐみ「テレビアニメが子どものジェンダー意識の形成に及ぼす影響 : 内容分析と子どもへの聴き取り調査を中心として」21巻,2004-03, p. 127-153
テレビアニメで表現されている男女の在り方が、子供のジェンダー意識の形成に及ぼす影響について、内容分析と子供への聞き取り調査を中心に検討している。馴染みのあるアニメからジェンダー意識について考えることができるので、この論文に興味を持った。
4.因京子「翻訳マンガにおける女性登場人物の言葉遣いー女性ジェンダー標示形式を中心にー」日本語とジェンダー, 7巻: pp 6-18. 2007.
マンガ6作品における女性登場人物の言葉遣いを質的に分析し、女性ジェンダー標示形式の使用がどのような要因に動機付けられ、何を指標しているかを検証している。映画やテレビだけでなく、漫画など様々なメディアの観点からジェンダーについてもっと深堀していきたい。
5.森本翔子「ディズニー長編アニメーション作品におけるプリンセス像」表現文化. 9 巻, p.114-139. 2015-03
先行研究内にある、フェミニズム的視点に拘るあまり作品から読み取れるその他の様々な可能性を遮断してしまっている点を指摘しつつ、別の読みを加えている。ディズニープリンセスのキャラクターがどのように進化し、時代と価値観にどう対応してきたのか関心を持った。
3. なんちゃって卒レポ
Title(題名)
女性の理想像と役割に対するメディアの影響の分析
Introduction(問題意識)
デジタル時代において、メディアは女性に対する社会的認識を形成する上で重要な役割を果たしている。女性の理想像やあり方に対するメディアの影響と、自己認識や社会の期待に対するメディアの影響を調査することを目的とする。
Literature Review (先行研究)
有馬 明恵「テレビ広告におけるジェンダー描写に対する人々の期待と評価」2000 年 40 巻 p. 77-91
海外セレブリティの発言の日本語訳における女性的表現—女性ファッション誌VOGUEJAPANの記事から— 16巻, p. 33-52, 発行日 2021-03-20
これ以外にも様々なメディアの女性表現を比べようと考えている。
Methodology(分析方法)
広告やCM、雑誌など様々なメディアを通してどのような女性表現を使っているか調査する。
Data Analysis(データ分析)
上記と同様。分析した内容を表にしてまとめる。
Conclusion(結論)
女性の表現は多様であり、個人個人のアイデンディティや社会規範の変化に応じて異なる。研究や分析から、予想と考察がどのよう変わったか論じる。
(2101字)
0コメント