一年を通してのまとめ by Miu
1.ここまで
私が秋学期の太田ゼミを受けて、面白かったこと・印象に残っていることについて説明します。それは、論文紹介のレジュメを作ったことです。私は今までに論文を誰かに紹介したことも、第一にレジュメを作ったこともありませんでした。そのため、論文のレジュメを作り、他のゼミのメンバーに紹介することを聞いた時はかなりの負担で、レジュメを作り始める前は緊張していました。しかし、ゼミの授業内でレポート作成の作り方を復習することや、図書館講習をすることによって理解を深めることができるようになっていきました。レジュメを作るために文献を選ぶ際には、様々の分野の論文を見ることができて良い機会でした。論文は私が想像していた文字だらけの難しいものから、図表が入って読みやすい論文まで様々でした。レジュメ作成は社会に出て、会社で働くことになっても必要になっていくと思うので、今回のレジュメ作りは私にとってとても有意義な時間になっていたと思います。
私が今回のレジュメ作成とその発表を通して、改めて学んだことは4つあります。一つずつ説明していきますが、まずは発表の仕方に個性が出るということです。私が印象に残った発表は、作成したレジュメとは別に見てほしい写真を用意して見てもらうという方法でした。新しく見てもらうことで、発表に注意が再度向いて頭に残りました。また、つらつら自分が用意してきたスクリプトを読み、聞き手の人には配ったレジュメを読んでいるだけでは、あまり聞いてもらえないと思いました。聞いてもらうためには、聞き手に問いかける機会を設けたらいいと思います。さらに、聞き手に興味を持ってもらう・理解をしやすくすることが目的であるため、レジュメを穴埋め方式にして絶対に聞き逃してはいけない状況を作ることも一つの案だと思います。私は前期のゼミの時に紹介されるまで、google scholarを知らなかったのですが、google scholarは自分の求めている文献を探す時にとても役に立ちました。
次に、メディア×英語×CDSをめぐって、自分の興味や理解は変わったのか、変わらなかったかについてです。自分の興味についてですが、あまり変わってないと思いましたが、理解については深まりました。私は、ゼミの他にも太田先生の「女性は英語で踊る」と「食は英語で踊る」の授業も受講していました。その授業で一番興味があって印象に残ったことは、メディアの相違です。それぞれのメディアによって、長所と短所があることが分かりました。使用するメディアによって伝わり方、受け取り方が異なることに注意することが大事だと学ぶことができました。しかし、もっとメディアと英語、批判的談話分析について理解を含めて卒レポを完成させていきたいです。
2.これから
現時点で、私にとって批判的談話研究とは本当に伝えたい事を見つけてあげることだと考えています。一つの言葉を選んで、ここはこういう意味も含まれているのではないか、実際に伝えたいことは別にあるのではないかと探っているイメージがありました。また、社会的背景にも絡めることが重要だと考えています。しかし、実は一年が経った今でも私は批判的談話研究について自分が理解できているのか分かっていません。悩んでいる時点で、理解できていないのだと思います。一年間、批判的談話研究に触れて、私たちが普段使っている言葉を分析するため、比較的身近だと感じることが多々ありました。そのため、もっと当たり前に思っていることや言葉を、注意深く考えて聞いてみたいと思いました。また、このゼミで行った課題や授業を通して、偏った意見や感情を持たずにいること重要性を再確認することができました。さらにこの太田ゼミだけでなく、「女性は英語で踊る」と「食は英語で踊る」の授業を通して、様々なメディアに触れようと思いました。私は今まであまりラジオに興味がなく、聞いてこなかったのですが、ゼミの発表で扱った文献でラジオが基盤となっていたので興味が湧いてきました。
参考文献
① 徐舟「日本におけるジェンダー炎上広告に関する批判的談話分析」『国際 ・ 都市社会文化研究』2020, 151~154
性差別について社会的影響力が大きい広告が炎上してしまった件について、言語的特徴や社会的背景について注目しています。私はこの文献について、ジェンダーという内容よりかは、文献の書き方に興味を持ちました。
② 臧, 薇, Zang, Wei, ゾウ, ビ「日中化粧品広告ディスコースの対照分析 : 広告の発話内容を中心に」『比較社会文化研究』{26巻}2009, 8月, 25-33
日中化粧品広告の発話の内容をもとにコミュニケーションを学ぶことができます。広告の発話内容に着目しているのに興味を持ちました。
③ 新井 恭子, 「関連性理論における「広告のことば」の分析」, 『経営論集』, 68号, 2006, 11, 79-91
広告に使われていることばの特徴の分析をして、どういった効果が生み出されているのかについての文献です。書き方が簡素で理解しやすかったので気になりました。
④ 高田晴美, 「「女性学」「文学」の講義におけるアイドルの炎上した歌の歌詞分析の実践――HKT48「アインシュタインよりディアナ・アグロン」」『四日市大学論集』第 31 巻, 第 2 号, 2019 年, p. 163-175
歌詞を分析することによって性差について考えることができます。内容に興味がありました。
⑤ 小崎 雄大, 木谷 庸二, 「近年の映画配給における洋画ポスターの再設計に関する研究― フォーマットを統一したジャンル別ポスターの提案 ―」『日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会』2018,
ポスターから戦略を分析して、また新たに宣伝方法を提案しています。分析や検証結果のまとめ方が簡潔だったので、参考になるなと思いました。
なんちゃって卒レポ
Title(題名)
ことばと男女差別
Introduction(問題意識)
歌の歌詞にあることばには男女差別が含まれているのではないか。その背景には何があるのか。
Literature Review (先行研究)
歌詞について論じている他の文献を探す。歌詞だけではなく、男女差別についても探してみて、参考にしたい。
Methodology(分析方法)
文献を検討・考察する。
Data Analysis(データ分析)
データも分析方法と同じように文献を考察するのみだけではないか。何か他の方法も知りたい。
Conclusion(結論)
歌の歌詞を見ていたら、一人称についても気になってきた。
私は今でもまだ卒レポのテーマを決め切れていなくて、今回のなんちゃって卒レポでは参考文献を探している時にこういう研究が出来たらいいな、面白そうだな、興味が出そうだなと思い、決めました。そのため、太田ゼミの批判的談話研究の内容に合っているのか、こういった内容で良いのか分からなかったです。まだ、自分にとってとても合っている研究内容があるかもしれないので4年生が始まる前の春休み中にじっくり考えたいです。
(2037字)
0コメント