マカダミアチョコレートポップジョイ<カラメリゼ>

by Momoka

    批判的談話分析・批判的談話研究において、一つのお菓子を分析対象に選び、そのお菓子のパッケージに載っている英語に着目し、自分なりに分析していく。私が分析対象に選んだお菓子は、大手菓子メーカーである株式会社ロッテが製造している準チョコレート菓子「マカダミアチョコレートポップジョイ<カラメリゼ>」である。2003年にマカダミアチョコレートが発売され¹、2007年から、マカダミアチョコレートポップジョイ<カラメリゼ>が、全国のコンビニエンスストアや、駅直売店限定で販売されている。2011年9月3日に、日本テレビ「所さんの目がテン」では、チョコレート売上ランキングにおいて、1位はチロルチョコミルク、2位はガルボミニポケットパック、3位はカダミアカラメリゼポップジョイであることが紹介された²。販売店舗が限られていることにもかかわらず、売上ランキングの上位にあり、多くの人を魅了する商品を生み出した販売戦略を分析する。

    まず、キャッチコピーの分析をする。ロッテ以外のお菓子メーカーからもマカダミアナッツチョコレートの商品が製造されている。ロッテ、明治、江崎グリコが販売しているマカダミアナッツチョコレートは、共通してパッケージに英語で「Macadamia」と印字されている。カタカナではなく、わざと英語で表記することによって、マカダミアナッツの原産国であるオーストラリアや、海外の華やかなイメージを消費者に連想させる。カタカナで表記されていた場合、海外のマカダミアナッツを思い浮かべにくい。英語の表記がどのメーカーの商品も共通して英語であることは、海外を連想させ、消費者に非日常を感じさせるためである。

    非日常の感覚は、パッケージデザインからも煽られている。箱に入っている通常商品から、コンパクトで可愛く、手軽に楽しめるポップジョイは、手に取りやすく、一人で食べることに対して、罪悪感を抱かせない。また、黄金のパッケージは、高級感があり、お菓子が並んでいる中でも目を引く。一日のご褒美としてぴったりな、少し贅沢なお菓子として、消費者の購入意欲を掻き立てる。

    「Macadamia」の印字は、マカダミアナッツがブランドとして起用されていることと同様の意味を持つ。中身が見えるようにパッケージに描かれているマカダミアナッツチョコレート。大きなマカダミアナッツをまるごと一つ使うことで、ナッツのカリッとした食感を連想させる。ロッテと比べ、明治のものは、マカダミアナッツの数とサイズ感が異なり、複数のナッツが、チョコと一緒に食べやすくするために使われている。類似した商品であったとしても、こだわりはメーカーによって異なることがわかる。

¹日本食糧新聞『「マカダミアチョコレート」発売(ロッテ商事)』

〈https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-9213-0067〉 (最終アクセス2003年9月8日)

²価格.com テレビ紹介情報『「チョコレート売上ランキング」の検索結果』

〈https://kakaku.com/tv/search/keyword=%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/〉  (最終アクセス 不明)

画像引用:マカダミアチョコレートポップジョイ<カラメリゼ> お口の恋人 LOTTE

https://www.lotte.co.jp/products/catalogue/choco/07/detail02.html

team nana

Welcome to Prof. Nana's website! Take a look at how my students and I are studying/partying together at Seisen University!  清泉女子大学・太田奈名子研究室へようこそ。私の学生たちの学びの軌跡をぜひご覧ください。