初めてのゼミナールで学んだこと by Misaki
1,はじめに
私がこのゼミナールを選択した理由はメディアという言葉に惹かれたからです。私は普段テレビやSNSを見るのが大好きで将来はメディアの道に進みたいと思うほど好きです。また1年生のときに履修した英語学の授業がとても楽しかったので卒業論文でも英語を分析したものを書きたいと考えました。ゼミナールを選択する際、英語学関連のゼミナールはいくつかありましたが全員の先生方のシラバスを見たところメディアの日本語・英語を分析すると記載してあった太田先生のゼミナールが1番面白そうだと感じました。特に私たち若者にとって身近な存在であるSNSの分析というのはゼミナールでしかできない項目だと考えました。また、批判的談話研究という言葉にも興味が沸きました。授業が始まる前までは批判的談話研究をするにあたってたくさんの難しい論文を読み込むのだろうと思っていましたが、実際に読んだ論文はレポートを書くにあたってヒントをくれるような読みやすいものばかりで、レポートに関しても黙々と1人で行うのではなくペアワークをして友達と共有することが多かったので毎回の授業がとても楽しかったです。
2,ゼミで面白かったこと、初めて知ったこと
ゼミで1番面白かったことはお菓子のパッケージ分析です。私もお菓子は大好きでついスーパーで購入してしまうのですが、さすがにパッケージ分析はしたことはなかったのでとてもいい機会でした。言語分析をしつつマーケティングについても少し学ぶことができました。私はマーブルチョコレートのパッケージ分析をしたのですが、普段見ない場所にもこだわったデザインが施されていて商品を生み出す大変さも同時に知ることができました。そしてプリッツのCM分析では視覚的な分析だけではなく音の分析もしたことが印象に残っています。繰り返される単語やリズムは記憶に残りやすいということを知りました。確かにテレビで放送される通販の番組で放送される電話番号などは視覚的に覚えているというよりかは音で覚えているなと思いました。また、友達との意見交換がいかに大事かということも知りました。ゼミの授業だけではなく英語学演習の授業でも言えることなのですが、自分では気付かなかった部分を共有でき、さらに友達の意見を踏まえて新しい思考をすることができました。
3,これから
現時点で、私にとって批判的談話研究とは色のないノートだと言えます。前期計6回の授業が終わった今、頭の中のノートには黒のシャーペンで書いたであろう授業内容があります。まるでただ覚えただけの内容が。前期で学んだことを日常生活で応用するまでの力はまだないという意味で色のないノートという表現をしました。しかし、卒業論文を書くまであと1年もあるのでその中でこのノートに「色」を付けていきたいなと考えています。私が思う日常での応用とは、普段目にする情報を自ら興味を持って分析することです。他の授業や社会に出てからも活かせることなので挑戦していきたいです。
これからは卒業論文を書くにあたって必要となるWordの技術も普段の授業から身につけたいです。特に引用部分の書き方や参考文献のリスト作りはまだよくわからないので少しずつ勉強していきたいと思います。また、普段から様々な論文に目を通しておくことも心掛けたいです。
4,参考文献
私が読んでみたいと思った文献について説明します。私が興味を持っている分野は
「映画/ドラマ」「音楽(アイドル)」「ジェンダー」です。「映画/ドラマ」に関連した論文の中でも特に気になったのは①楠見孝, & 米田英嗣. (2018)の論文です。これは聖地巡礼を行うことで視聴者・読者がどのように作品に没入し何を感じるのかについて書かれたものです。インタビューやアンケートの結果が明確に示されているのでわかりやすいなと思いました。②近江政雄. (2013, September)の論文は映画広告の配色がどのように影響を及ぼしているか書かれたものです。私は広告デザインに興味を持っており、様々な配色や文字のフォントによって変わる印象についても学びたいと考えています。この研究はマーケティングの面でも役立つのでお菓子のパッケージ分析と併せて学びたいと思います。「音楽」に関しては③門間政亮, & 本多薫. (2009)の論文が気になりました。私は音楽を聴くことが好きです。特に言語の入っていないサウンドトラックを聴くことが多いです。この論文では歌詞(言語)が入った曲と音のみの曲をそれぞれ聞きながら文章課題を行った実験結果が示されていてとても興味深いと感じました。「ジェンダー」の面では④小林美恵子. (2019)と⑤平岡緋奈子, & 学演習. (2018)の論文を読みたいと思いました。この2つの論文は両方とも言語の分析をしていますが前者は3次元の世界、後者は2次元の世界という違いがあるのでそこも比較しながら読みたいです。(1986文字)
~参考文献リスト~
①楠見孝, & 米田英嗣. (2018). “聖地巡礼” 行動と作品への没入感: アニメ, ドラマ, 映画, 小説の比較調査. コンテンツツーリズム学会論文集, 5, 2-11.
②近江政雄. (2013, September). 映画広告チラシの基調色がその印象に及ぼす影響. In 日本心理学会大会発表論文集 日本心理学会第 77 回大会 (pp. 1AM-101). 公益社団法人 日本心理学会.
③門間政亮, & 本多薫. (2009). 音楽に含まれる言語情報が文章課題に与える影響に関する検討. 人間工学, 45(3), 170-172.
④小林美恵子. (2019). 映画 『何者』 にみる若者ことばの 「中性化」. ことば, 40, 106-123.
⑤平岡緋奈子, & 学演習. (2018). ディズニー プリンセス映画に見る言語的ジェンダ一表現. 論文集/金沢大学人間社会学域経済学類社会言語学演習 [編], 13, 97-111
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