今学期を振り返って by Meimu

1. はじめに

私がこの太田ゼミを希望した理由は2つある。まず、シラバスを見た際にメディアという言葉に惹かれた。以前までは、何か情報を得るためには新聞やテレビ、ラジオなどを用いることが普通だった。しかしスマートフォンが普及し、SNSが使われるようになってからはInstagramやTwitter、TikTokなど様々なものから情報を入手できるようになり、世界中の人とそれを簡単に共有できるようになった。そこで、私たちの生活はメディアからどのくらい影響を受けているのか、メディアから影響を受けることにより生じる問題は何か学びたいと考えた。

また私は、シラバスに書かれている「批判的談話研究への誘い」というこの授業のタイトルを見たときに初めて「批判的談話研究」という言葉を知った。談話の2文字が書かれていることから言葉や話の伝え方などと関係するものとイメージしたが実際にどのようなものかは全く理解していなかった。そのためこのゼミで「批判的談話研究」について詳しく知りたいと興味が湧いた。以上がこのゼミを希望した理由である。

2. ゼミで面白かったこと・初めて知ったこと

 この授業の中では、お菓子のパッケージを分析してどこがどのように販売促進に役立っているか考察することがあった。普段生活をしていると、パッケージのデザインをみてどのような狙いがあるのか、なにが販売促進に繋がっているのかなど真面目に分析することは滅多にない。そのため分析し始めたときは、多くのお菓子が並んでいても存在感が出るように目立つ色合いにしたり、お菓子そのものの写真を使って美味しさを伝えるようにしたりするだけで特に他の意味は込められていないのではないかと考えていた。しかし、分析していくにつれて字体でお菓子の雰囲気を表現したり、お菓子や企業の歴史をパッケージデザインで表していたり私が想像していたよりも多くの情報が詰まっていたことに気づいた。この授業でこのようなことを分析・考察したことにより、お菓子のパッケージを今までとは違う目で見るようになった。この時はお菓子のパッケージを用いたが、看板やお店のロゴなども分析したら面白そうだなと分析に対しての興味が出てきた。この授業では、書いたレポートをみんなで交換し読み合う時間がある。その中で、自分も含め同じお菓子について分析している生徒が何人かいた。しかし、それぞれ違う部分を分析したり同じでも考えたことが違ったりしていた。このようにお互いの分析結果を交換することにより、自分が気づかなかったことや自分の考えに対する相手の意見など取り込むことができ、それが自分の成長に繋がるのではないかと感じた。

3. これから

現時点で、私にとって批判的談話研究とはまだ完全に理解することが難しく学習し続ける必要がある。そのため、長期休暇や後期で『批判的談話研究とは何か』や論文を読んで少しでも理解を深めていきたい。また4年生になると卒論を書かないといけないため、この3年の夏から少しずつ何について書くのか考え始め、文献を読んで情報を集めていく必要がある。正直、映画や音楽、SNSなど興味のある分野が多く、現時点ではまだ明確なテーマ決まっていない。そのためすぐに1つのテーマに絞って文献を探すのではなく、まずは興味をもった分野の文献を見つけて読んでみて自分が1番書きやすいと思った分野を探したい。

私がこれから読んでみたい文献は、赤坂貴志、飯塚佳代(2018)である。この文献では、Instagramの利用者におけるファッションの購買行動について19歳から30歳を対象に調査し,ファッションに対する認識・行動にInstagramがどのように影響するかについて分析したものである。Instagram関連でファッションメディアの進化について書かれている植田康孝(2016)や調査結果をもとに、ソーシャルメディアが大学生のファッションに対する購買意識・行動にどのように影響を与えているのかを考察している渡辺裕子,町田欣弥(2020)も読んでみたい。また、私はK-POPが好きなので 吉光正絵(2015)にも興味がある。この文献は、K-POPブーム期の海外ファン達の韓国特有のネットを利用したメディアの利用状況とメディアの運営者の海外ファンへの対応に焦点をあててプロデューサーらに実施したインタビュー調査の結果をもとに論考したものである。同じくK-POP関連で趙佑鎮、小西英行(2021)を読みたいと考えている。まだ文献を探し始めたばかりなため今後さらに新たな文献を見つけ自分の卒論作成に活かしていきたい。

(1808字)

参考文献

赤坂貴志、飯塚佳代 "ファッションの購買行動におけるInstagramの影響について",

専修大学情報科学研究所 ,(2018)

植田康孝 "ファッション・コーディネートのメディア進化 〜若者のInstagram利用急拡大〜 ",江戸川大学紀要第26号,(2016)

渡辺裕子,町田欣弥 "大学生のファッションの購買意識・行動とソーシャルメディアの影響",駿河台経済論集第30巻第1号,(2020)

吉光正絵"K-POPブーム期の韓国メディアとファン -「見えるラジオ」の調査結果から-",東アジア評論7号, (2015)

趙佑鎮、小西英行"日流・韓流マーケティングの比較研究調査",多摩大研究紀要No.25,(2021)

team nana

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