堅あげポテト ブラックペッパー味 ブラックペッパー味にこだわる理由 by Hiiragi
堅あげポテトはカルビーから発売されているスナック菓子である。この商品は1993年に北海道限定で発売され、徐々に発売エリアを拡大し、今年で発売から30年を迎える。「カリカリっと、噛むほどうまい!」をキャッチコビーにしている。また2016年に堅あげポテトファンのために「堅あげポテト 応援部」が作られるほど、根強いファンが多くいる。
定番商品である「ブラックペッパー味」では、「黒胡椒」と日本語で表記されておらず、「ブラックペッパー」と英語で表記されている。なぜカルビーが「堅あげポテト ブラックペッパー味」を「黒胡椒」ではなく「ブラックペッパー」にこだわるのかを、商品名やパッケージから考えていく。カルビー「堅あげポテト」は、ブラックペッパー味だけでなく、様々な味を展開している。全国で発売されている「うすしお味」、「ブラックペッパー味」、期間限定で発売している「塩わさび味」、「香ばしにんにく味」などがある。さらに現在では「串かつソース味」、「沖縄シークヮーサー味」などご当地限定の味を発売し、お土産としても人気な商品となっている。このようにお土産やご当地限定の味には漢字が使われているが、定番である「うすしお味」、「ブラックペッパー味」だけは漢字が使われていない。このことから、カルビーは定番の味とご当地限定の味を、漢字の有無で差別化を図るために「黒胡椒」ではなく「ブラックペッパー」にしたと考える。もしこの「ブラックペッパー味」をご当地限定の味として発売するなら、「黒胡椒味」として売られていたのかもしれない。
また、パッケージの「ブラックペッパー」と書いてある上に「ピリッと辛い」と書いてある。そして、「ブラックペッパー」の「ぺ」と「パ」の半濁点がとげとげしている。「黒胡椒」よりも、カタカナの「ブラックペッパー」にすることで、さらにピリッと感が表現できる。
以上、カルビーが「堅あげポテト ブラックペッパー味」を「ブラックペッパー」で売り出すこだわりを考察した。定番商品の味とご当地限定の味を漢字の有無で差別化すること、「ブラックペッパー」とカタカナにすることでよりピリッと感を出すことでブラックペッパーの良さが強調されたと言える。(907字)
【参考文献】
株式会社カルビー「堅あげポテト 応援部」<https://matome.agilemedia.jp/kataage-ouenbu/>(最終アクセス2023年6月15日)
株式会社カルビー「ポテトチップス」<https://www.calbee.co.jp/products/select/?cid=2>(最終アクセス2023年6月15日)
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