キットカットで至福の休憩を by Yuna

キットカットのパッケージや広告には英語が使用されている。本レポートでは、キットカットの英語表現を分析し、その英語がお菓子の販売促進にどのように役立っているのかについて述べていく。

世界的に人気のあるお菓子である「キットカット」。バランスのとれたミルクチョコレートと、サクサクとしたウエハースの食感が特長である。1935年にイギリスで生まれ、1秒間に約700本が消費されるほど世界中で愛されているチョコレート菓子である。日本はその消費量がイギリスに次いで世界2位のキットカット大国であるそうだ。さらに、フルーツ、日本酒、抹茶などの食材を使った日本独自に開発された日本独自に開発されたキットカットはこれまでに300種類以上も販売されている。



  (図1)パッケージ表面              (図2)  パッケージ側面

 キットカットの商品パッケージには魅力的な英語表現が使用されている。広告キャンペーンでよく使われるフレーズには、「Have a break, have a KitKat(図2)」というものがある。このフレーズは、忙しい日常から一時的に離れ、リフレッシュするためにキットカットを楽しむことを提案している。このフレーズを使用することによって、日本人だけではなく、国境を超えて海外の人々に対してもメッセージを伝えることができるのである。

キットカットの英語表現は、商品の特徴や魅力を伝えるだけでなく、消費者の感情や体験にも訴求している。「break」は名詞で「(仕事の合間の)休憩、小休止、息抜き、休暇」という意味である。疲れたときやストレスを感じたときに少し手を休めてこの商品を食べながら休息をするという提案をしている。また、「beak」にはパキッと(割る)の意味も含んでいる。側面にキャッチコピーを記載することで、製品がどのブランドに属しているのかを一目で認識できる。また、視覚的なインパクトを与えることができる。

 そして、商品の種類にもよるが「Make the Most of Your Break」というキャッチコピーもある。このフレーズの意味は、「休憩を最大限に活用しよう」というものである。キットカットを休憩中に楽しんで、充実した時間を過ごすことを促している。キットカットがリラックスや快適さを提供するお菓子として位置付けられているのだ。

「break」には、キットカットを楽しむ「休憩」とパキッと「割る」の2つの意味が込められていることがわかった。日本でのキットカットは、受験のシーズンだけでなく年間を通した様々なシーンで大切な人に応援や感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションのツールとして親しまれている。「励まし・エール」といった3つ目の意味も併せ持っているである。

このように、商品のイメージやブランド価値を高めるだけでなく、購買意欲を喚起する効果もある。世界中で愛され、長い歴史と信頼性のあるブランドだ。キットカットのパッケージや広告に英語を使用することで、世界中の消費者に向けたメッセージを効果的に伝えることができる。

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・参考文献

「Have A Break, Have A KitKat」/ https://nestle.jp/kitkat// /2023.06.15

「きっかけは、キットカットで」/"きっかけは、キットカットで。"「キットカット」史上初となるアニメCM開始|Nestle fun picks/2023.06.15

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