素朴で力強いチョコレート CRUNKY by Yurina
今回は、ロッテ製菓会社が販売しているチョコレート菓子「CRUNKY」を考察する。
1,CRUNKYとは
1974年9月に発売されて以降、多くの人に愛されているチョコレート菓子である。
価格は140円前後と手に取りやすく、鮮やかな黄色とオレンジのグラデーションが
目につきやすいデザインだ。
2,パッケージデザインの分析
このパッケージデザインは発売当初からほとんど変わらず、西部開拓時代の
ゴールドラッシュ時代に欠かせなかった麻袋をモチーフにしているそうだ。
なぜ、麻袋なのだろうか。
このCRUNKUYの特徴の一つは、“素材の味を活かしたお菓子である”点だろう。
素朴でザクザクしたチョコレートであることを、麻袋をモチーフにすることで表現して
いるのではないかと推測する。
1974年の日本は『アルプスの少女ハイジ』が放送開始された。
『モンチッチ人形』が発売になったり、『宇宙戦艦ヤマト』も放送開始した。
現代にもよく見られる売り方として、流行のキャラクターとコラボしたパッケージ
デザインにしても、人気が出たかもしれない。
しかしそうしなかったのはCRUNKY独自の健康的で、力強い色合いのパッケージ
デザインが、“麻袋”までは連想させなくとも、素朴でシンプルなチョコレートをイメージ
させる効果があると考える。
パッケージデザインは、消費者が商品を選ぶ際に使う情報の一つであるし、何となく
中身の味やイメージと結び付けて考える。
3,CRUNKY文字の分析
商品を見てまず目に入るのは、大きく白字でプリントされたCRUNKYという文字だろうがこの単語は存在しない。
しかしCRUNKYの文字の下に小さく、CRUNCH CHOCOLATEと記載があること
サクサクしてそうなチョコレートの写真があることから、見た人は何となくCrunchyを
連想させるだろう。目に入りやすいデザインと、中身が一目で分かる文字により
手に取りやすいのかもしれない。
また、CRUNKYの上部に「サクサクいこうぜ!」というキャッチコピーがプリントされている。この事から推測すると、「Funky+Crunchy」を掛け合わせたのではないかと思われる。CRUNKYが発売された1960年代以降は、アフリカ系アメリカ人による
ソウルミュージックやジャズ、リズム・アンド・ブルースなどを組み合わせた新しい音楽が流行だった。
これらの音楽により、Funkyという単語は「土臭い」「素朴で洗礼されてない」というような意味でも使われるようになった。
「素朴で素材の味を活かした菓子」というイメージをもって生まれたCRUNKYにまさにぴったりな単語ではないだろうか。
CRUNKYのキャッチコピーは時代に合わせて様々な言葉に変化しているが、
現在の「サクサクいこうぜ!」は2022年から使用されている。
これにより、“サクサクなチョコレート”というイメージにも繋がるし、
疲れている人へ“甘いものを食べてサクサク動こう”と伝えているようにも感じる。
これはまさに、ロッテの提示しているらしい「元気いっぱい」という商品イメージに沿ったキャッチフレーズではないだろうか。
字数 1192字
参考文献
① 噛むたびチョコサク!クランキー[CRUNKY]|お口の恋人 ロッテ
https://www.lotte.co.jp/products/brand/crunky/ 2023年 6月11日
② 「funky」(ファンキー)の意味と使い方!「funky」には意外な意味がある?!
https://eigobu.jp/magazine/funky 2023年 6月9日
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