女の子のときめきをギュッと詰めた「ツインクル」!
by Chinatsu
「ツインクル」は明治製菓から1980年代始めに発売され、発売から40年以上経った現在でも、世代を問わず多くの人に愛されているチョコレート。
スーパーやコンビニ、駄菓子屋などで手軽に買える「ツインクル」は、昭和当時、1個20円、多く入っているものだと120円〜180円で売られていた。そして、現在(2022年6月)は132円(税抜)という安さで売られている。買い求めやすい場所と値段が、より商品の人気を集めている。
パッケージにはキノコの形をした、『ツインクル』という星の国からやってきた妖精と動物のお友達、「ネズミのチュー」、「うさぎのラビ」、「ネコのミミ」、「クマのプー」、「犬のパピー」、「羊のラム」がいる。
このお菓子の名前の由来は(星の)輝きを意味する「Twinkle (ツインクル)」からきている。そのため、チョコレートは、キラキラしたデザインの銀紙(ピンク色、緑色、青色、黄色、紫色の5色) に包まれていて、中にはツインクル型のチョコや金平糖やマーブルチョコ、苺チョコ、ラムネ、ミンツなど、異なった種類のお菓子がギュッと詰まっている。このキラキラした包装も、折り紙でいう金と銀のように「特別感」や「高級感」を感じる子供が多く、可愛くて綺麗なものが好きな女の子たちからの人気は高いという。特に、女性には「P細胞」と呼ばれる、色と質感に反応する細胞が男性よりも多いと言われているため、キラキラしたものを目にした時、女性の目は男性の目よりも敏感にその色を察知できる能力がある。カラフルなものや華やかなものを好む理由も、ここにあるといわれている。
また、パッケージの中には、チョコレートの他にシールも同封されており、シールの裏面にはツインクルのお店屋さん日記が書いてある。シールは全部で20種類あるらしく、集めると巻物のように一枚の絵が完成する仕組みになっている。このコレクションしたくなる可愛さが当時、評判を集めた。
子供から多くの支持を集めるお菓子には、ほぼ共通してシールやミニおもちゃ等のおまけが付いている。「ビックリマンシール」や「チョコビ」「フエラムネ」がそうだろう。
明治・カカオマーケティング部の齊藤圭哉さんによると、「ツインクルは、ティーンの女の子向けに開発された商品。明治には、形のかわいさやユニークさを出した商品が多いので、ツインクルでは、卵形のかわいらしさを打ち出すことになりました。中身は時代背景を含めて都度変わっているものの、コンセプトである卵形やかわいらしさというところは変えずに40年間販売し続けています」と述べている。
この通り、少しずつ進化を遂げながらも、基本となるコンセプトだけはブレないからこそ、大人になった今でも、多くのリピーターを集めているのかもしれない。
今後、「ツインクル」がどんな進化を遂げるのか、楽しみである。
[参考文献]
堀川 波(ほりかわ・なみ) 買い物ついでに買っちゃうおやつ 堀川波さん・明治「ツインクル」
わたしのコンビニおやつ◇明治「ツインクル 」/堀川波さん (tennen seikatsu.jp)
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