ペタグーグミ 新食感が特徴の不思議なお菓子
by Riko
1.はじめに
今回分析する商品は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのお菓子売り場で購入することができるノーベル製菓のペタグーグミというグミである。この商品は薄くて、グミの中心部分に穴が開いている不思議で可愛らしい形であるが、硬い食感でとても噛み応えがあり、食べれば食べるほどクセになる商品である。商品の名前の一部である「ペタグー」は、ペタグーグミのキャラクターであるNOBELグミ開発員のペタグーたちの事であり、5種類のフレーバーがある中、それぞれ味に沿った5つのキャラクターがいる(図1参照)。
2. パッケージデザインの分析
2.1 パッケージデザインの説明
パッケージデザインは(図2参照)、主にペタグーグミという文字、ペタグー(キャラクター)が印刷されている。それに加えてコーラ味ならジュースのコーラの写真、グレープ味なら果物のブドウの写真を使用し、更に「うす~い形!」「かた~い食感!」というペタグーグミの性質を表す文字も使用しており、購入する側はこれらの情報が目に入るため、パッケージを見ただけで商品の味を簡単に想像することができる。これらのことから認知言語学が働くと言える。
2.2 パッケージデザインに使用されている英語
パッケージ内には「ハード」という文字があるが、英語ではなく日本語のカタカナで表記されており、この商品には一切英語表記は使われていない。「ハード」は硬いや厳しいなどの意味があり、このパッケージの場合は硬いという意味で使われている。
「ハード」という文字を英語にしてもこの商品は売れると考えたが、おそらくノーベル製菓の想い・こだわりがあるのだろう。例えば、あえてカタカナで商品化する事は英語がまだわからない子供にも商品を手に取ってもらいたいという考え方ができる。そのような事から年齢問わず消費者の心を躍らせることができる。更に「ハードグミ」という言葉の前には「ぺたんこなカタチの」という文字があることから「ハード」をカタカナにすることによって「ぺたんこなカタチのハードグミ」という一つのフレーズを一瞬で頭の中で処理させることができる。またその文字の背景は、黄色いギザギザが使われており、これは星をイメージすることができる。パッケージ上部に印刷されている宇宙のイラストと合わせて考えることによって、「星の瞬き」が頭に浮かぶ。このような工夫が販売促進に役立っているのではないか。
また、一つのアイデアとしてパッケージに英語を入れるとしたら新食感という意味の「New texture」という文字を入れると良いだろう。キャラクターもグミも可愛らしい見た目であることに反して、実際に食べてみると硬くて独特な食感であり、今までにない新しい体験ができるということを一番に伝えることができる。
3. まとめ
以上、ノーベル製菓の想いをイメージしながらパッケージデザインの分析を行った。パッケージデザインには消費者の心を掴む様々な工夫があり、「ハード」をカタカナにすることで様々な消費者の心を躍らせ、購買意欲に繋げることができることが分かった。
参考文献:ノーベル製菓 株式会社 「ペタグーグミ」
<https://www.nobel.co.jp/petagoo/> (最終アクセス2022年5月26日)
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